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DVDプレスに利用されるDVD-ROMのコピーガード機能

コピーガード

DVDプレスに利用されるDVD-ROMが規格化される際、ハリウッドやシリコンバレーは「コピーガード機能(コピープロテクト)」を強く要望しました。映画のDVDビデオやソフトウェアなどをCD-Rのように簡単に不正コピーされないようにしたい、コピーできない機能を取り入れて欲しいというものです。こうした要望に応えるためにDVDでは2つのコピーガード機能が採用されました。「マクロビジョン」と「CSS(Content Scrambling System)」です。 

コピーガード

DVDプレスに利用されるDVD-ROMのマクロビジョンは、市販のビデオ作品にも多く採用されているアナログ方式のコピーガード機能です。 DVDビデオプレイヤーからテレビ接続端子に直接つないで再生した場合は正常に再生できますが、ビデオデッキからビデオデッキにつないで映像を再生・録画する、いわゆる「ダビング」を行った場合、映像信号にコピーガード信号が付加されます。その結果、AGC(Automatic  Gain Control)と呼ばれるカラー制御機構が誤作動して、映像が乱れたり、明るさが変わるなどしで正常に表示できなくなる仕組みです。 DVDプレスに利用されるDVD-ROMにはこの機能が搭載されており、DVDビデオプレイヤーからVHSビデオデッキにダビングしても正常に再生できないので不正コピーの防止には有効と言えるでしょう。ただ、ひとつ付け加えておきますと、マクロビジョンが正常に機能するためには映像の送り側と受け側の両方の機器がマクロビジョンに対応している必要があります。 DVDビデオプレイヤーは規格上これに対応していますが、受け側となるビデオデッキには(古い機種に多い)対応していないものもあります。 DVDプレスに利用されるDVD-ROMにはデジタル映像が収録されていますので、アナログのビデオデッキヘのコピー対策よりもむしろ、著作権者が心配している不正コピーは「コピーしても画質が変わらない(高画質のままコピーできる)デジタルコピー」です。すなわち、DVDメディアを別のDVDメディアに丸ごと複製したり、映像をハードディスク等にコピーされてしまうことです。そこで導入されたデジタルコピーを防止する技術がCSSです。DVD-ROMは世界標準のUDFフォーマットとMPEG-2ファイルを採用しているので、パソコンでもファイル構造が簡単に見られます。ファイルのコピーもドラッグアンドドロップでできます。しかし、かといって簡単に映像のファイルをハードディスクにコピーして鑑賞できてしまうわけではありません。映像はCSSで暗号化(スクランブル)され、ライセンスを受けた専用のプレイヤーやソフトウェアでなければ再生できないようになっています。 DVDプレスに利用されるDVD-ROMには約400種類の暗号キー(40ビット)が記録されています。それに対して、例えば家電メーカーのDVDビデオプレイヤーやパソコン用DVD再生ソフトウェアにも、それぞれ独白の復号化(解読)キーが割り当てられていて、ディスク側とプレイヤー側の暗号キーを照合して暗号が解読されて初めて再生できる仕組みです。DVDのライセンスを受けた会社は、割り当てられた暗号キーを暗号化してプレイヤーに組み込む必要があります。また、パソコン用の再生ソフトの多くはハードディスク上に保存されている暗号化されたファイルは不正コピーとみなして、再生できないようにしています。